ひとり暮らしの方が終活を考えるとき、多くの方が同じところで手が止まります。「入院するとき、誰に身元保証人になってもらえばいいのか」「自分が亡くなったあと、部屋の荷物や手続きは誰がしてくれるのか」。ご家族と同居されている方なら自然に決まっていくことが、頼れる方が近くにいないと、そのまま宙に浮いてしまいます。この記事では、2009年創業の便利堂ネコの手が、徳島でひとり暮らしをされている方の終活について、身元保証や死後の事務をめぐる備え方と、公的な相談窓口、そして家の中の物をどう整えていくかを、順を追ってご説明します。
目次
徳島でひとり暮らしの終活が難しくなる理由
徳島県が公表している資料によると、県の高齢化率は35.8%で、全国で3番目に高い水準です(令和6年10月1日現在)。およそ3人に1人が65歳以上という計算になります。お子さんが県外に出られたご家庭や、配偶者を見送られてひとり暮らしになった方も多く、「頼れる身内が近くにいない」という状況は、決してめずらしいことではありません。
そして実際に困りやすいのが、次のような場面です。
・病院に入院するとき、施設に入所するときの身元保証人
・賃貸住宅を借りるときの連帯保証人
・入院中の手続きや、急なときの連絡先
・亡くなったあとの葬儀や、役所への届出
・住まいに残った家財や、身の回りの品の整理
どれも「誰かがやってくれるもの」と思われがちですが、頼れる方がいない場合には、あらかじめ決めておかないと進みません。逆に言えば、元気なうちに決めておけば、ほとんどは備えられるということでもあります。
「高齢者等終身サポート事業」という選択肢
※ 便利堂ネコの手は、この事業(身元保証・死後事務の契約)は行っておりません。ここからは、公的機関が公表している情報をご紹介します。
こうした場面を、ご家族に代わって支援する事業者があります。消費者庁は、高齢者等に対して身元保証や死後事務、日常生活支援等を行う事業を「高齢者等終身サポート事業」(高齢者サポートサービス)と呼んで、利用にあたっての注意点を公表しています。
サービスの中身は事業者によってさまざまですが、大きくは次の3つに分けられます。
● 身元保証等のサービス
入院・入所や賃貸契約のときの身元保証・身元引受、緊急時の連絡先になるといった支援です。
● 日常生活支援のサービス
買い物などの日常のお手伝いや、定期的な見守りです。
● 死後事務のサービス
亡くなったあとの葬儀の支援や、各種の手続き、財産の処分などです。
この事業については、国が「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」を策定しています。業務の内容が民事法や社会保障に関する法律に広くまたがるため、事業者が守るべき規定や留意すべき事項を関係省庁が横断的に整理したもので、利用する側が事業者を見きわめる目安にもなるよう、チェックリストもあわせて公表されています。
契約の前に確かめておきたいこと
国民生活センターが2019年に公表した資料によると、このサービスをめぐって全国の消費生活センター等に「契約内容をよく理解できていないにもかかわらず、高額な契約をしてしまった」「解約時の返金額に納得できない」といった相談が寄せられています。相談事例のなかには、預託金の支払いを「一刻も早く」と急がされ、詳細な説明がないまま困惑したというものもあります。
契約は長い期間にわたり、亡くなったあとのことまで含みます。急いで決めるものではありません。消費者庁が公表しているチェックリストからは、確認しておきたい点として次のようなものが挙げられます。
サービスの内容と費用が、具体的に書面になっているか
身元保証で何をしてもらえるのか、入退院のときに何をしてくれるのか、死後事務では何をどこまでやってくれるのか。内容と費用の取り扱いが、契約書と重要事項説明書という書面で示され、手元に交付されるかを確かめてください。口頭の説明だけで進む契約は、後になって「聞いていた話と違う」となりやすいところです。
預託金の額・根拠・管理方法が説明されるか
先にまとまったお金を預ける「預託金」を求められることがあります。その金額の根拠が説明されるか、そして事業者自身の運転資金とは区別して管理されているかは、確認しておきたい点として挙げられています。長い契約になるからこそ、預けたお金がどう扱われるかは大切です。
解約の手順と、返金の取り扱いが分かるか
途中でやめたくなったとき、どういう手順で解約でき、いくら返ってくるのか。解約料の金額が適正か、その算定根拠を説明してもらえるかも確認事項に含まれています。「解約を考え直してくれなければ困る」といった、思いとどまらせるような説明をされないかどうかも、見ておきたいところです。
寄附や遺贈が、契約の条件になっていないか
ガイドラインでは、寄附や遺贈を契約の条件にすることは避けることが重要とされています。「財産を寄附してくれるなら契約します」というような形になっていないかは、落ち着いて確かめてください。
判断能力が下がったときの取り扱いが決まっているか
ご自身の判断能力が十分でなくなったとき、契約がどう扱われるのかも定めておく必要があります。ガイドラインでは、この場合に成年後見制度の活用が必要とされています。判断能力があるうちにご自身で後見人を選んでおく任意後見という仕組みもあり、こちらは公正証書で契約し、家庭裁判所が任意後見監督人を選任することで効力が生じます。
● ご注意
契約や後見に関する個別のご判断は、司法書士・弁護士などの専門家や、下記の公的な窓口にご相談ください。この記事は制度の概要をご案内するもので、個別の法的な助言ではありません。
迷ったときに相談できる公的な窓口
消費者庁も、不安がある場合は消費生活センターや地域包括支援センターに相談をと案内しています。どちらもお住まいの地域にある、公的な相談先です。
● 地域包括支援センター
介護保険法にもとづいて市町村が設置している、高齢の方とご家族のための総合相談窓口です。保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが配置されており、費用の負担なくご相談いただけます(運用は市町村によって異なりますので、お住まいの窓口にお確かめください)。介護のことだけでなく、成年後見制度の活用など、権利を守るための相談にも応じています。
● 消費生活センター/消費者ホットライン「188」
契約のことで困ったときの窓口です。「188(いやや)」に電話すると、お住まいの地域の消費生活相談窓口につないでもらえます。徳島県にも消費生活の相談窓口が設けられています。
ひとりで抱え込まず、契約を結ぶ前に一度こうした窓口に話してみることが、いちばんの備えになります。
契約では片付かないもの、それが「家の中の物」
ここまでは、手続きや契約のお話でした。ただ、ひとり暮らしの終活でもうひとつ大きいのが、住まいに残る家財をどうするかです。
手続きは書面で決められますが、押し入れの荷物や納戸の道具、長年使ってきた家具は、書面では片付きません。実際、ご本人が亡くなられたあとの整理は、遠方のご親族や、ご縁のあった方が短い期間で背負うことになりがちです。
だからこそ、元気なうちに物を減らしておく生前整理は、ひとり暮らしの方にとって、とても意味のある備えになります。減らすというより、「自分で選んでおく」ことに近い作業です。どれを誰に渡したいのか、何は手放してよいのかを、ご自身の言葉で決めておけます。
進め方についてはひとり暮らしの親に生前整理をすすめるタイミングと切り出し方でも触れていますので、ご家族の立場の方はあわせてご覧ください。
今日からできる、3つの小さな準備
大きな契約を考える前に、ご自身だけで始められることもあります。
①大切な書類と貴重品を、一か所にまとめる
通帳・印鑑・保険の証券・年金の書類・不動産の権利書などを、ひとつの引き出しや箱にまとめておきます。これだけで、いざというときに探し回る手間がなくなります。どこにまとめたかを、信頼できる方に伝えておければなお安心です。遺品整理の現場でも、貴重品の所在が分かっているかどうかで進み方が大きく変わります(遺品整理で貴重品が出てきたらもご参考ください)。
②連絡してほしい方を書き出しておく
ご親族、親しいご友人、かかりつけの医院、菩提寺やお付き合いのある宗教施設など、「何かあったときに知らせてほしい先」を書き出しておきます。頼れる身内が近くにいない方ほど、この一枚が役に立ちます。
③エンディングノートに、希望を書いておく
お葬式やお墓のこと、家財の扱いや、ペットのことなど、ご自身の希望を書き留めておきます。ただし、エンディングノートには法的な効力はありません。財産の分け方などを確実に残したい場合は、遺言書という形が必要になります。書き方や、終活全体の進め方については徳島の終活の始め方、やることリストと相談できる専門家・窓口で詳しくご説明しています。
徳島の生前整理・お片付けは便利堂ネコの手へ
● あらかじめお伝えしておきたいこと
便利堂ネコの手は、身元保証や死後事務の契約、成年後見といったサービスは行っておりません。この記事でご紹介した制度は、公的機関が公表している情報をお伝えしたものです。私どもがお手伝いできるのは、お住まいの片付け・生前整理・遺品整理と、お品の供養や買取の部分になります。
便利堂ネコの手は、2009年創業の地元徳島の業者として、徳島市をはじめ徳島県全域でお片付けのお手伝いをしています。「ひとりでは重い物を動かせない」「量が多くて、どこから手をつけたらよいか分からない」というご相談は、たいへん多くいただきます。ご本人のペースに合わせて、残すものを一緒に確かめながら進めますので、無理に処分をおすすめすることはありません。
お仏壇やお人形、お写真、神棚など、そのまま手放すのが忍びないお品は、徳島県内の提携寺院にて合同供養・お焚き上げにて丁寧に弔わせていただきます(供養は別途お見積りにてご案内いたします)。女性スタッフの対応もご相談いただけます。
お見積り・訪問見積りは無料です。事前にお示しした金額のほかに追加料金をいただくことはありませんので、まずは費用の目安だけでも確かめてみてください。サービスの内容は徳島の生前整理のページ、費用は料金の目安のページ、当日までの流れは作業の流れのページでご確認いただけます。「まだ先の話だけれど、聞いてみたい」という段階のご相談も歓迎しております。
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